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つらつらと・・・

アニメ『母を訪ねて三千里』の主人公であるマルコは、お母さんを探す旅をしていましたね。毎回毎回、さっきまでいたところにたどりつくような話が続きます。待ちに待った、マルコがお母さんの胸に飛び込む場面は最終回の最後、ほんの瞬間のことで、画面の下に「完」と出ます。そのあと続くはずのマルコと母の幸せな日常生活は語られません。つまり『母を訪ねて三千里』は、お母さんに会うという目的のある旅という途中経過に終始する物語なわけですね。






アニメだと何話にもわけられるけれど、紙芝居だったら一枚です。紙芝居は、一枚一枚の絵に費やされる時間の長短にかかわらず、一枚の絵です。「旅をしている場面」の次は「変化のきっかけの場面」か「変化の瞬間の場面」で、その次は、「変化したあとの新しい世界」です。また紙芝居の一枚一枚はどれも、確かにあった展開の記録として省くことのできない必要不可欠なシーンで構成されています。







心というのは紙芝居と似て、時間の長短にかなりの自由度がある絵の集まりでできているのかもしれないと思うことがあります。夢の変化の仕方も紙芝居のように必要最低限の段階的な展開を見せます。。似たような夢をくりかえし見ていたのが、あるときからもう見なくなるという体験を私は何度かしましたが、なんの前触れもなく見なくなるのではなく、夢の中で問題解決したことをしめすような夢を見て、それから見なくなります。ヒプノセラピーで見る内的世界のイメージも、最初に浮かぶ一場面のなかに、そのあと語られる物語全体の印象がこめられていることがたびたびあります。自然の風景であったとしても意味深い心象風景なのです。






もし私たちが走馬灯のように人生を振り返るとしたら、過ごしてきた時間と同じだけの時間はかからないでしょう。パッと見るだけでその時代を了解できるようないくつかの場面が浮かぶだけで十分ではないでしょうか。心の世界において「時が進む」というのは、実際のカレンダー上の時の進み方とはぜんぜん違って、紙芝居をめくるような体験であり、古い時代が終わって新しい時代が始まることです。逆にひとつの状態が続くかぎり、何年たっても心の時は進みません。







私たちが「変化を起こそう」「前に進もう」とするとき、望んでいるのは新しい時代が始まるような変化です。気をつけなければならないのは、あせることや力むことはほとんどの場合、マルコの話を一話増やすような結果に終わることです。マルコがいくら焦って一箇所多く探してもお母さんには会えません。力んで御旗をふるほどに変化は上滑りし、意識と無意識・表面と深層は乖離し、現実への影響力はかえって薄くなるように私にはみえます。






このところ私は『ユング自伝』を読んでいます。







ユングによると無意識はより偉大な全体性へ私たちを連れていこうとするもののようです。それを包含できるだけの自我を育てることによって、私たちは個性化していきます。個性化とは、種が花になるように、本当になるべき自分になっていくということです。ユングは、夢の世界が彼をつれていく、狂気にひきずりこまれるかもしれないような暗黒の中に踏み込み、解釈しつづけ、最終的に曼荼羅の形の街の中心の広場に立ちました。そこには赤い花ざかりの木蓮の木が立っていて、木に日の光が注ぎ、同時に木自身が光を放っている光源のようでした。ふりかえってみれば曼荼羅のすべての道は街の中心へ向かう道でした。曼荼羅は自己の表現、心の発達のゴールは自己でありそれ以外ではない、とユングは悟ったそうです。ユングはスピリチュアルな世界で言われている真理を科学的な視点を保ちながら到達した人なのでしょう。エンドレスな物語をひとつ終わらせるごとに曼荼羅の中心の自己に私たちは近づいていくのでしょうか。







ユングについては自分でもまだよくわかっていなくてまとまりがない書き方になってしまいましたが、今日はそんなことをつらつらと考えていました






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Author:ユーリ
新宿区中落合でヒプノセラピーをしています。

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