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精神病の治癒と寛快

今日は、精神的な病気の治癒と寛快について考えてみましょう。







精神医学では精神的な病気が「治った」と言わず「寛快状態にある」という言葉をよく使います。寛快とは「今のところ落ちついている」という意味です。強いストレスがかかったときに再発する人も一定数いるため「完治」ではなく「寛快」と呼ぶのだと思います。







現代精神医学では、精神的な病気は「ストレス」と「ストレス脆弱性」の組み合わせによって起きると言われています。ストレス脆弱性とはストレスに対する弱さという意味です。







たとえば戦争や大災害・犯罪などに巻き込まれれば多くの人が精神症状を起こしますが、そのような非常事態でも精神症状を起こさない人もいます。ストレス耐性(ストレスに対する強さ)が人によって違います。







精神的な病が「ストレス」と「ストレス脆弱性」の組み合わせであるなら、精神的健康は「ストレスが少ないこと」と「ストレス耐性(ストレスへの強さ)」の組み合わせによって起きるものといえるでしょう。







先天的なストレス脆弱性も考えられるのですべての精神病が治るものではないでしょうが、寛快状態を維持し再発を防ぐために、ストレスの少なさとストレス耐性の強さを目指すことは重要なポイントのひとつになるだろうと思います。







そこでまずはストレスについて考えてみましょう。







生きているといろいろなストレスがあります。たとえば働くことでも、就職活動・面接試験・受かるかどうかという不安・初めての職場・新しい人間関係・性格的問題のある同僚や上司との関わり・慣れない業務・仕事の注意を受けること・体力的疲れ・ノルマ・競争・転勤・転職などのストレスがあります。







プライベートでも恋愛や結婚問題・家族や親戚の問題・介護・近隣の人間関係・経済問題・健康問題・将来に対する不安などのストレスがあります。







避けられるストレスは避けた方がよいですが、ストレスがない生活をしようとしたら、まず社会生活ができなくなります。社会に出ずに家にこもって生活する方がもしかするととりあえずストレスを減らせるかもしれませんが、とりあえずにしかすぎません。よほどのお金持ちでもないかぎりいつまでも続けられないし、家にいても家族に小言を言われるかもしれない。たまに外出すれば嫌な人がいるかもしれない。将来への不安もある。完全にストレスを避けられるわけではありません。生きている限り何らかのストレスはあるし、起きる可能性があるといえます。







だからこそどの時点で完治を宣言してよいかお医者さんにもわかりにくく「寛快」という言い方をしているのかもしれません。







「ストレスになる出来事」は完全にはなくせない、できるだけなくす程度しか対処できない・・・であるなら、もう一方の「ストレス耐性」をあげていくことが、精神的健康のために個々人がとりくめるより重要な課題ということになります。







ストレス耐性が十分強く、さまざまな環境の変化、起きてくる問題に対処できて、精神的バランスをあまり崩さないなら精神的健康を保てるでしょう。







そこでストレス耐性について考えてみます。







ストレス耐性にはさまざまな側面があります。周りの状況のアップダウンの波にあわせられること、でもあわせすぎないこと。問題を正しく見極められること。相手の問題なのに自分が悪いと勘違いしたり、求められていないことで頑張りすぎて消耗しないこと、解決しない問題をわりきれること、自分が何にストレスを感じているか自覚できること、自分がしていることや望んでいることを自覚できること、可能性がある方法を探すこと、行動できること、自分に厳しくしすぎず労わること、長い目でみれること、諦めず粘り強く希望をもち続けられること、よき相談相手がいること、上手にストレス発散できること、柔軟性があること、コミュニケーション能力があること、他人の言動の意味を正しく解釈できること、個人や集団と健全に関わる力があること。これらみんなストレス耐性と関わりがある能力といえます。







ひとことでいえば、無駄な消耗をせず合理的に問題に対処したり自分の願いを叶える能力です。







ドライブにたとえると、山あり谷ありの道を限りある燃料で走っていて、もちろん頑丈で燃費がいいい方がいいし、地図をみて今どこにいるかわかったうえで目的地に向かって走ること、適宜給油することが大事です。燃料少ないときにスタンドのない道をめくらめっぽうに走ったらJAFを呼ぶことになっちゃいます。







一度精神科や心療内科に通うと、「治りましたよ」と太鼓判を押してくれるかお医者さんは、現代精神医学では例外的だと思います。







だとしたら精神的な健康のために患者はどのような自助努力し、何を目安にすべきなのか。







それは先ほど述べたようなストレス耐性に役立つ力をつける訓練をしながら、自分の様子をみながらさまざまなストレス場面にチャレンジして慣れていくことだと思います。







ストレス耐性をあげるのも筋トレと同じ。少し負荷をかけることは筋肉を強くするけれど、いきなり重すぎるバーベルを持ち上げようとして筋肉断裂を起こしたら、治すのにかえって時間がかかってしまいます。適度な休みをいれながら鍛えてだんだん筋肉を厚くしていく方が効果的でしょう。







ストレス耐性が一般的社会人より強ければ、寛快状態は長く続くでしょうし、悪化する可能性はかなり低いと思います。







いったん精神科・心療内科に通院を始めた人がいつ薬や通院をやめるのかというタイミングについては、さまざまなストレス場面でもうまく対応できるようになってきた状況について主治医にその都度報告しながら、薬を減らす相談を持ちかけることが確実なルートだと思います。







通院患者の希望が本人の能力を大きくうわまわる非現実的な希望ではなく、きちんとした土台・実績をともなう希望であるとわかってくれれば、主治医は検討してくれるでしょう。このような考えについて主治医に話したうえで、主治医の考えを聞いてみればもっといろいろなことを教えてくれるかもしれません。








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Author:ユーリ
新宿区中落合でヒプノセラピーをしています。

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