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カルマその4

自分の心の世界に定着したものが、自分の一部として働く、ということは、怖い面もあります。


自分が何もしていなくても、加害者的な他人について繰り返し考えることで自分の中にコピーペーストされてしまうのです。


よく、家族や同僚がいかにひどい態度をとるかを第三者にわかりやすく説明しようとして、演技で、家族(同僚)の語り口調を真似することがありますね。


その演技がなんだか異様に迫真に満ちた演技になる場合がありますでしょう。


それは、話し手のなかに、問題家族(同僚)の性質がコピーペーストされてしまっていることを意味します。


加害者イメージは、たいていの場合、実際の加害者以上に悪質です。


なぜなら加害者イメージは、はたから「そう見えた」イメージであり、事実相手が「そうであった」ものではないから解釈に誤謬があり、悪い部分が強調され、そのような行動をする動機も悪質なものと想定されがちだからです。


そしてその加害者イメージは、その人が加害者本人から物理的に離れても、無限大に自分を否定し苦しめる思考としてつきまといます。


もはや加害者(他者として)のイメージではなく、加害者の論理が、自分の思考の一部として自動的に運用されていくため、他者によって生まれた思考だということがわからなくなっていきます。


これが、虐めの被害者や、虐待を受けた子どもが、大人になっても苦しみ続ける原因です。


自分を絶対に認めない否定的思考が自分の心に定着し、無限大に運用され、頭の中で自分を攻撃し続けるため、なんとかそれを打ち消そう頭の中で反論するものの、否定的的思考は強大で、次々と自分を打ち負かすような思考を繰り広げるため、頭の中が、永遠の闘争みたいになります。


心の中の仮想敵に対していつもシャドーボクシングしていると、外にいる、実在の、似た気質の他人に敏感に反応しやすくなりますし、神経質になって人の好意も誤解してしまったり、よい人間関係を持続する力に欠けがちで、対人関係に恵まれにくくなります。


また、自分が激しく怒ったときや、上下関係などで加害者と同じ立ち位置に立ったとき、思わず知らず、内在する加害者の攻撃性を相手に向け、加害者イメージそっくりの言動をしかねません。


おそらくまた、加害者イメージを内在させているために、自分がそれを内在させていない場合と比べると、病気や事故などにもあいやすくなると思います。


他者なのに、強く心に刻印するような出来事にあったせいで、自分の内面世界に加害者がコピーペーストされ、自分のカルマのように働いてしまうのですから、最悪です。


実物の加害者(他者)は、無知や弱さから自覚なく悪い結果を起こす場合が多く、どのような影響を人に与えたかもよくわかっていないことが多いですし、自分が被害者だと思っている場合も多くあります。また人間としてよい部分がまったくゼロというわけでもないでしょうし、年をとれば弱くなったり丸くなったりして変化する可能性もあります。


いっぽう加害者をコピーペーストした加害者イメージの方は、不変で、いつまでも強く、どこまでも否定的な存在です。


一時的な誤ちを犯した人間と、永遠に破壊の手をとめない加害者イメージは、どちらがより悪影響を与えるかといえば断絶後者です。


被害者が戦っている加害者は、被害者自身の心に残ってしまった加害者イメージであり、加害者的思考形態なのです。被害者も加害者も、被害者自身の心の中にいるのです。


夢の世界や、死んで戻る内面世界は、被害者の方がより地獄に近い世界になっているのです。


不公平なようですけれど、加害者本人は内面世界に迫害者を持っていない、したことの意味がわかっていない人であるのに対し、悪魔的存在を心に住まわせているのは被害者の方だからです。


加害者が更生することと、被害者が復讐心を手放し、よい内面世界を再構築することの難しさを比べたら、被害者の方がずっと難易度の高い学びをしています。


他人と思っている存在を含めて、内面世界全体が自分だという観点から考え、世界(内面世界•世界観)を平和にしなければならないのです。


それが達成できたあかつきには、強大な力をふるっていた加害者イメージは、宮崎駿の映画『千と千尋の神隠し』に登場する「坊」のように、また『ハウルの動く城』に登場する「荒地の魔女」のように、弱い存在(実物の他者)でしかなかったということがわかるときがきます。




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Author:ユーリ
新宿区中落合でヒプノセラピーをしています。

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