ヒーリング

私がヒプノセラピーを始めたのは、神経症や精神病に効果がある可能性がある、という点に惹かれたためでした。


エネルギー・ヒーリングなど証明できないことについて、私は基本的に不可知論的立場から「証明できない以上、否定もしないし、あまり深く考えない」という態度で関わってきました(そうはいってもヒプノセラピーをしているとその種のことは沢山出てきますので、多いに関わってはきました)。


ヒプノセッションで出てくる過去世についても「本当に過去世が存在するのですか」と聞かれれば、「例え話としてでも自己理解の一助として役立てばよいと思います」と答えてきました。


でもあるとき、神経症や精神病にもヒーリングが有効な可能性があるという話を聞き、ヒーリングを習いました。


せっかく習ったので、ヒプノセッションにいらした神経症や精神病のお客様に無料でヒーリングをつけくわえてみたところ、幻聴が減ったり、過食嘔吐の回数が減ったりしたので驚きました。


エネルギーやヒーリングも馬鹿にできない、と思いました。


ただ、ヒーリングだけではなくヒプノセラピーも行いましたし、お客様が他のセラピーも併用している可能性もあるので、厳密には、何が功を奏したかわからないわけです。


前に、認知症のケアホームで介護のバイトをしていたとき、ある利用者さんがひどく具合を悪くして、数日後に救急搬送されたことがありました。


救急搬送される前日、私が当直勤務で、利用者さんが夜通し「助けてください」と何度も呼ぶので、気の毒でいたたまれなくなってヒーリングをしました。


ヒーリングの講習会では「相手の了承が必要」と習いましたが、病状が悪化している認知症の高齢者にヒーリングの概念を理解してもらうのはほぼ不可能と思われたので、「これがこの人にとって良いことなら受け取ってもらえる」という限定をつけてヒーリングを行いました。


ヒーリングをしているとき、色などを思い浮かべるために目を半開きにしたり閉じたりして、イメージの世界に集中するときがあるのですが、そのイメージの中に、ヒーリングの聖者たちがバンバーンと浮かんできて、それが私にとっては予想外だったので「もしかしたら良かったってことかな」と思いました。


でもその翌日救急搬送されたこと、さらには余命一週間と宣告されたことを後日出勤のときに聞き、ヒーリングと肉体的治癒は別物だったのだなと思いました。


利用者さんに個人的愛情を感じていたケアホームスタッフたちはかわるがわる、余命宣告された利用者さんのお見舞いに行っていたのですが、持っていったジュースをあっという間に飲んでしまうほど元気で、かえって悲し気なスタッフに「どうしたの?元気ないの?」と聞いたりするので、疑問を感じたスタッフが看護婦さんに「本当に余命一週間なのですか」と尋ねたところ「先生はそう言っているのですけどねぇ」と言われたことなど、話に聞きました。


それからしばらくして利用者さんは退院してケアホームに戻ってきて、私が辞めるまで元気でした。


その方は感染症で危篤になったので、救急搬送先の抗生物質投与などの治療が功を奏した場合、危機を脱することはあり得ることでした。だから、この場合も、厳密にはヒーリングのせいかどうかは不明です。ちなみに私がこっそりヒーリングをしたことは関係者には誰にも伝えていません。


ヒーリングに効果があるかどうかについて結論はでません。


でもまぁわからなくてもヒーリングは害にならないし、私の場合はヒプノセラピーにつけたりたまたまご縁でするだけで、お金とっているわけでもないし、何がきっかけで良くなったって構わないじゃないか、というスタンスで、たまにヒプノセラピーと併用してきました。


ただそのような思い方にも欠点があることに最近気づいたのです。


それは、ヒーリングが功を奏した可能性のあるケースがいくつあっても、自分のヒーリングへの信頼はまるっきりついてこないことです。


別の要因でよくなったのかもしれないと思っているため、新たなケースに対して、自分が積極的にヒーリングをしようという気にならず、申し出る気になりません。


むしろ自分なんかまるっきり蚊帳の外において、私が知っている別の良いヒーラーを紹介したくなります。


先ほどのケアホームでも、そばに私しかいないからしただけであって、ヒーラーがいたらその人にお願いしたにきまっています。


「たまたまなんじゃない?」「併用した治療がよかったんじゃない?」「もともと治る生命力があったんじゃない?」等の考えをともなう経験がいくら積み重なっても、いつまでたってもちっとも自信なんかつかないし、いざという時には自分以外のヒーラーにお願いしたくなる人って、もしかしたら私だけじゃなく意外と多いかもしれませんね。


ところがこの間、お米をといでいたときに、ふと、料理を美味しくするためのヒーリングも習ったことを思い出して、米をとぎながらヒーリングをしました。


そのあと炊いたご飯を食べたら、すごく美味しくてビックリしました。


色もいつもより白くピカピカしているように見えました。


ヒーリング講習会で料理のヒーリング方法を教わったときは、「神経症や精神病に有効な方法を知りたいのであって、料理を美味しくする話なんてどうでもいい」と思っていたのですが、同じ米びつに入っている米がヒーリングによって変化することを体感することは、自分のヒーリングにも少しは効果があるんだと思えるようになるためには役立つのですね。


ヒーリングってやっぱ大切かも、と改めて思いました。


でも、そのあとまた疑り深く考えてみると、ヒーリングをするために何度もといだせいで、いつもよりヌカがきれいに洗い流された可能性があると思えてきました。


同じ回数といだお米でなければ厳密にはヒーリングのせいとはいいきれません。


どこまでも疑り深い自分です。


『水からの伝言』に出ているご飯実験みたいなやり方で、完全に同じ条件に置いたご飯で、ヒーリングをしたご飯とヒーリングしないご飯の差を記録していくような方法が、私には向いているのかもしれません。


疑り深いうえに面倒臭がり屋な自分は、ホント始末に負えません。



追記
書いたあとなんかふとわかったような気がしたのですが、ヒーリングは媒体になる人を選ばないのですね。ヒーリングという独立した意識があって、そっちで判断してくれるんじゃないかと思いました。人間は単なるアースで、誰でもできるときはできるし、できないときは誰もできない、といった類のものなのかもしれないと思いました。であれば自信を持つとか持たないとかはどうでもよくて、やった上で結果はお任せするということですね。自信なんかなくてもヒーリングという独立主体を信頼していればいいということ。たぶんこれが今の私の結論です。

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新宿区中落合でヒプノセラピーをしています。

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